2005年1月11日(火)14:40

欧州議会はEU憲法を批准へ

ストラスブール(AP)

欧州議会は初のEU憲法を(明日)水曜日に大多数の賛成で批准する見込みである。これは火曜日ストラスブールで行なわれた議論から明らかになったもの。加えて欧州議会は表決予定の決議の中で、加盟国の政府に対してEU憲法条約の批准をはかるよう求めている。

水曜日に欧州議会の732名の全議員の大多数がEU憲法支持の決議に賛成することは確実と見られている。しかし欧州委員会のマルゴット・ヴァルストレーム副委員長は、批准プロセスが困難な道のりとなる可能性を認めた。「憲法はユーロの専門家にとっては賛成票を投じる充分な根拠がある」。「だがそれは必ずしもグダニスクのシングルマザーやスペインの造船工員を納得させる理由とはならない」、とスウェーデン出身のヴァルストレーム副委員長は述べた。

リトアニアとハンガリーはすでに議会の決議によりEU憲法を批准している。*) しかし少なくとも9ヶ国は批准を国民投票で行なう意向である。これには欧州統合に懐疑的なデンマーク、イギリス、ならびにフランスも含まれる。最初の国民投票は2月20日にスペインで予定されている。もしEU憲法が一ヶ国で批准されなかった場合、どのような事態になるのかは不明である。

新たな憲法条約は、拡大後の欧州連合に一層の行動能力と民主性を保証するものである。憲法では閣僚理事会の票決において加盟国の人口規模にこれまで以上の比重が置かれる。またEU外相職の創設が規定されている。

原題:EU-Parlament wird Verfassung ratifizieren

*)訳注:リトアニアは2004年11月11日に、ハンガリーは12月20日にそれぞれ憲法を批准した。同日のニュース(機構改革)を参照。




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